【楽曲レビュー】橋爪もも「猫です」
このブログではすっかりディスクレビュー系の記事を書かなくなりましたが・・・(音楽れびゅーろぐの立ち上げもしたので)
今月の10日に、橋爪ももの「猫です」がデジタルシングルとしてリリースされたのと、全編アニメによるMusic Videoも公開されたので・・・
一番自由に好きに書いてるこのブログで取り上げようかなぁ・・・と(笑)
ということで・・・
「今は猫」から「猫です」へ
今回、コロナ禍の中で思うようにライブ活動もままならず・・・逢いたい人たちに逢いづらい世の中。そんなこんなのうちに逢えなくなってしまうかもしれないって状況が長く続いてるし・・・。
そんな今だからこそ届けたい曲としてリリースした・・・的なことなようで。
元々シンガーソングライターとしての活動初期からあった曲で「今は猫」というタイトルから「猫です」と改題してのリリースになったのだけれども・・・。
そもそも、この曲は橋爪もものキラーソングなんだよなぁ・・・昔から。キラーソングっていう言い方が自分の表現したい、言い方なのかはわからんけども(笑)
初めて橋爪ももをライブで観た時に、自分もこの曲にやられました・・・。
そんな足跡記事↓
大したことは書いていない、つぶやき的な記事で初めてこのブログで「橋爪もも」という名前を書いた記事だったんですが、そこでちゃんと(?)「今は猫」に触れてます(笑)
この曲と「公然の秘密」という曲がずっと印象に残ってた曲でした。それは後々の記事にも出て来てますが・・・。
その後、ライブをちょくちょく観に行くようになって、色んな人の感想を見るとやっぱり”猫”に対する感想が目立ったり、反応が良かったりする・・・。
ただ、これまで、向かってる方向性と違う方向性のある楽曲なのでライブではやりつつも正式にリリースはされていないという状態。
自主制作が正式ではないというとこれまた語弊があって難しいけれど(^-^;
改題の理由は、歌詞に何度も出てくる”猫です”っていうフレーズが印象的で問い合わせで”猫です”って曲が入ったCDありますか?というのも多いからというのも理由の一つのようで・・・。
「今は猫」っていうタイトルって「どういう意味?」って引き込まれたりもするし、ライブで「前世が人間の男の子が猫に生まれ変わったお話」っていう前置きだけで弾き語っていたので、どういう意味だろうとより歌詞を聴くことに集中して聴いた気がします。初めて見たときのことだけど・・・。
なので元々のタイトルもいいんだけど・・・でも、もしかしたらわかりやすさという点では「猫です」に変えてよかったのかな?と思ったり・・・。
より親しみやすい印象になった楽曲
で、タイトルが変わった以外にも、アレンジでバンドサウンドになって少しポップさも加わったかな?って思えます。
テンポが少しだけ早くなったのもそうだけど、弾き語り音源時よりもキャリアを経たのも当然あると思うけど、歌が物語に合わせて変化をしているのも注目出来るかな・・・と。
こう全体的に悲しいだけではなく、物語の陽の部分、明るい部分はそういう歌唱になっていて、より強弱がついている感じ。
以前は物語として明るいところでも何となく陰(かげ)を感じるような印象もあって・・・。それはアーティストカラー的にそうさせるところもあるのかもなんだけど・・・。それプラス弾き語りってなると、ポピュラリティー感が弱いかなって思ったりもするし・・・。
ちょとしたポップさ、ポピュラリティー感が加わって、多くの人にとって、より聴きやすい曲になったような気がする。
特にストリングスが秀逸だよなぁ・・・って。
明るいところの盛り上げも、寂しくなっていくところの切なさも・・・いい感じで強調してくれてる感じで・・・。
更にミュージックビデオも・・・
ずっとミュージックビデオにするならアニメにしたいっていうのは、本人が話してたと思うけど・・・今回のより温かい物語としてポピュラリティーさが強くなった楽曲に、ものすごく雰囲気のあってる全編アニメによるミュージックビデオがこれまたいい感じに・・・。そこで”僕”の前世でのシーンや回想が盛り込まれてる・・・。
ずっと”僕”の前世の物語はどんな感じだったんだろうって思っていて・・・。
何となくなんだけど、前世ではいじめとかにあっていて、ものすごく辛い人生で、あってはならないとは思うけれど、自らこの世を去ってしまった男の子の話なのかなぁって思ったりはしてました。
それは「前世が男の子」という前置きMCや猫の世界で水をかけられたり、しっぽを切られてしまったり・・・いい事ないことが色々あって・・・。「人も猫もそんなに変わりはしない」っていう失望感みたいな言葉もあるから・・・。
でも、おばあさんに出会って、大好きだったお母さんのことを思い出して、そんな自らの選択を後悔していたのかなぁとか・・・。
結局、”自ら”ではなかったみたいなのはある意味救いでもあるような・・・。
う~ん・・・救いでもないかなぁ・・・(^-^;
それまでの僕の人生はどんなだったのかはわからないし・・・。
聴き手に委ねることも大事だけれど・・・
アーティストカラーや活動スタンスとか・・・色々あるし、一概には言えないけど、橋爪もも自体は常々聴く人の受け取り方に委ねてるスタンス・・・ではあるけれど、この「猫です」に関しては、もしかしたらはっきりと背景を明確にしてこの曲で伝えたいことはこういうことで・・・っていうのも発信するほうがいいかもしれない。
あくまでも個人的な考え方だけど・・・。それをしたって聴く側は自分に当てはめて聴く際には自分の環境とかに置き換えたりして聴いたりするものだと思うし。
歌詞全体を捉えたら全然違う意味でも、歌詞の一部の言葉がピッタリ自分に一致したら、一致した方向性で勝手に変えて聴いちゃたり共感したりすることもあるし・・・(^-^;
それは自分だけかもしれないけど(笑)
まぁ・・・でも、そうやって言葉で明確、明瞭にしないためのミュージックビデオでの演出とかなのかもだけれども・・・。
単純に猫好きにオススメということでもないような・・・
猫が主人公だし、何となく猫が好きな人はそれぞれの猫を思い浮かべて聴いたりもするんだろうけど、そもそも猫が主人公なだけで、物語としては猫である必要もないんだよなぁ・・・って、一歩引いた目線でも書いてみる。つながりとか愛情とか・・・なんかそういうのがテーマな曲だと思うし・・・。
とはいうものの、自分はこの曲を聴いて真っ先に昔、実家で買ってたクロネコを思い浮かべましたが(^-^;(笑)
この子↓
あとは、本人にも話したことはあるけど、何となく北条司の「猫まんまおかわり」という漫画を、初めて聴いたときに思い出した(笑)
ただ単純に「猫に生まれ変わる」という部分だけなんだけど(^-^;
元々は「猫の日」のイベントライブに出演する際に猫にちなんだ曲を持ってきて欲しいという主催者のオファーに応えて作った曲という事を聞いたことがある・・・。
それで猫の生態をしっかり調べて曲を書いたと・・・。
なんかその一端がラストの「涼しいところに身を隠している」にしっかりあらわれてるような・・・。猫ってなくなっちゃう前に姿を隠すとか言われてたもんなぁ・・・。
現代の飼い猫はそうじゃないだろうけど、でも・・・曲の中で猫が生き生きと動く姿が目に浮かぶのはそういうところからだと思う。
でも、調べに調べて出来上がった曲がこれって・・・凄い才能な気がするなぁ・・・改めて。
涙腺崩壊にご注意して聴いてください
今は、随分聴くのに慣れてきたので涙腺崩壊まではいかず・・・ウルってするくらいだけど、一時期は涙腺崩壊したこともある曲で・・・。
それもこれも、多分、橋爪ももの歌の力なんだろうなぁ・・・。他の人がこの曲を歌ってるのを聴いたことはないけど、聴いてみた時に涙腺崩壊まで行くのかどうかはわからないしなぁ・・・。
ということで、いつもながらではありますが、好き勝手に色々書いてきましたが・・・本当にお勧めの曲なので是非聞いてみて下さい♪
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