Audiostock 2023年2月分定額報酬発生!…と、あれの件。

今回も一応、定額報酬いただきましたので…定期的記事更新をば…。

まずは前回↓

Audiostock2023年1月分定額報酬発生!先月の31倍!?(^-^; (笑)

今回は…

「160円」…(^-^;(笑)

毎度のことですが、報告する必要があるのかなぁ…という金額。
そして前回から122円減…。
ですが…

作品名 取得金額
No. 855883Sunny Road (フルコーラス_メロなし) ¥68.00
No. 860303深紫の炎 ¥55.20
No. 855879Sunny Road (1.5cho メロなし) ¥36.80

こんな感じでした。
ここまで出していいのかな?とか最近思うようになってきたのですが…。

まぁいいかな(^-^;

定額制っていうのは分配原資があってそれを規定の式で計算して割り出すはずなので、1曲の単価に月ごとに動きがあるのは当然だとは思いますが…
総ダウンロード数のうちの曲のダウンロード数によるシェアがどんなサブスクでもかかわってくるはずだと思うので、ダウンロード数の開示されない分配って不透明だとは思います。

しかし、一切開示しませんの姿勢は崩さないですよね…。
あれだけ莫大な数の楽曲から割り出しているわけなので、しっかりしたデータベースがあるはずで、そこから抽出して提供する作業がそんなに手間ではないとは思うんですが。

そんな中で報酬率の改定ニュース…

今回の改定で改めて思うこと

もともと楽曲の権利をある程度サービスに預けて販売してもらう仕組みとして、運営側の取り分は割高なサービスであるのは間違いない。
これまでも何度か書いていますが、規定に同意したうえで利用している以上それは受け入れて利用しているのだから、納得出来ないなら辞めればいいことではあるんですが…。

今回、もちろん8月からという余裕がありますが、一方的な改定を送りつけてきている…。
改定に関してもサービス側の都合で改定はしますという規定もあるので規約的には問題ないとはいえるかもしれないけれど…
基本的な制度が変わるのであれば、サービス継続についての意思確認の機会を設けるべきではないかとも思います。

サービスは利用する側とされる側での信頼感も必要ではないかと思いますし。

そして、そもそも疑問に思う点もいくつかあるので順番に書いていきます。

定額報酬の分配に関する報酬率と単曲販売の報酬率がなぜリンクするのか、しかもそれが過去一年の販売実績による報酬率の変動がある

これはもちろん今までもそうだったけれど、蓄積された実績によって報酬率が上がることはあっても下がることはなく、
また1か月間での新規登録数ボーナスみたいなものがあったことで、救いというか…条件としては一長一短?…表現が難しいですがとりあえず受け入れる余地はあったかと思います。

ただ、定額制の報酬と単曲販売の報酬は性質の違うものであることを念頭に入れないといけないのでは?

定額制の報酬は運営側がその利用会員数を増やす努力をして分配原資をかき集めてきたものを、クリエーター側にそのプランでの貢献度に応じて分配する性質のものだと思う。
しかし、単曲販売はまさにその楽曲が必要とされて購入してもらうもので、その作品ありきでの収益であるということ。

定額制に参加した作品の定額制での実績がないものに関しては分配金額は当然下がるものなので、それが過去の実績により分配率も下がるというのは制度としてあっても仕方がない。
でも、単曲販売が過去1年間の販売実績によって報酬率が下がるのは少しちがうのでは?
今回の改定では上がる可能性もある…。
これも上がるということを見たらいい話のように見えるけれど、何十万曲もある楽曲すべてを同等に扱ったうえでならまた違うけど、そんなことは出来るはずもない。

作品に対する作者の権利はそれぞれに等しくあるべきだと思う。
だからこそ実績で報酬率が上下するのは等しくないのではないかなぁ…と。
作品の質とか需要とかで営業しやすい曲もあればそうではない曲も当然あると思う。

そうなると等しいって言えるのかなというところかな。

ストックミュージックは購入する人がBGMなどに使用するために、著作権管理楽曲であれば、音源の使用料(購入含む)と楽曲の使用料が発生するところを、楽曲の使用権も含めて購入するというもので、観賞用に配信、販売している曲と違うのはその点。
いわゆる「通常の音楽配信」にも定額制のサブスクリプションによる報酬分配とダウンロード購入による報酬がある。
ディストリビューターを通して行っているけど、過去1年間でダウンロードもサブスク再生も実績が少ないから、ディストリビューターの手数料の率が下がるとか…逆にあがるとかなんて当然ない。

今回の改定を問題ないと思う人はそこはどう思ってるんだろう…。

何故かダウンロード数などの詳細がクリエーターに開示されない

当初から一貫して、「定額制でのダウンロード数は開示しておりません」なんだけど…そもそも開示しない理由は何?
開示したら何か不都合でもあるの?という点。

さっきも書きましたがダウンロード数も含めて報酬算出してるなら、ダウンロード数は当然わかってるはず…。

そしてさらに言えばコンピレーションなどの「通常の音楽配信」についても開示されない。発生した報酬の曲単位の合算だけ…。
でも、データは運営側に詳細に毎月来てるはずだと思うんだけど…。

Audiostockでしか「音楽配信」したことない人はわからないかもしれないけど…。

「TuneCore Japan」や「BIG UP!」などでは毎月、どのストアでどれだけ再生されてどれだけの収益だったのかの詳細が来る。
これは各ストアからディストリビューターに来るデータをディストリビューターでのデータベースのフォーマットに流し込んでいるんだと思うけど。
Audiostockもディストリビューターを介してるはずだけど、ディストリビューターから詳細来てるとは思うんだけど…。

「TuneCore Japan」や「BIG UP!」ではアカウント一つで複数アーティスト登録できるし、もちろんアーティスト別でも実績は「詳細」にわかる。

さらに「著作権管理楽曲」とした場合の音楽出版社からの「著作権使用料発生」も「詳細」に作家に届きます。
自分は今のところ「BIG UP!」で何曲か管理楽曲にしていただいているけれど、年に4回(これはその期間での集計なので)どのサービスで使用料が発生したかという
詳細が来ます。
音楽配信で再生された場合にはその配信サービスでこの曲がこれだけ集計対象になってどれだけ徴収したか…そこから手数料などを引いて作家にどれだけ行くか…まで。

音楽出版社は何社もあるけど、それぞれ作家や楽曲の管理をしているけど、すべての作家にそういう明細…送ってます。

JASRAC…よく知らないひとが批判するけど…莫大な数の楽曲のそういうデータをきちんと作家や音楽出版社に出してるからね…。

審査の結果についても詳細を開示しない

これはいろんな人がいろんな意見を持っていて、自分もこれまでにも書いてきたけど…。
なんで?

審査に落ちる理由がなんであれすべて「品質NG」
でも、品質にはタグの付け方や説明文、ストックミュージックとしての需要があるか、ミックスやアレンジのクオリティなどなど…。
それを一括りにする理由はクレーム対応なのかもしれないけど、自信をもって責任をもって審査してるなら最終的にNGだった理由はなんなのか…
理由があるから落としてるはずで…。
主観的な部分も含まれてる。もちろん「需要」判断は必要なので主観でNGな場合もあって当然なんだけど…

そういった最終的な審査結果の理由を示すことの何が問題なのか、なぜ行わないのかわからない。

需要はあるけど、ミックスがダメならミックスを直せばいいし、それによって需要のある曲が増えるんじゃない?

ミックスなんかは特に微妙な違いでも雰囲気とか変わってくるから、どのラインがいいのかと試行錯誤して審査に出している場合もあるだろうけど
理由がミックスではない場合にはお互いに非常に無駄になる。
さらには「あまり変化の見られない申請の継続は審査の妨害とみなす」みたいな規定というか説明というか…もあったり…。

だったらなおさら理由をもう少しはっきりさせたら?って思う。

気を付けないといけないことが…

実は一回でも定額制でダウンロードされたら最後…その作品の権利は永久に限定的なものにされる規定になっている。
例えば…Audiostockで実績振るわなくて、販売辞めて他で販売したらものすごくいいタイアップ楽曲になったとしても、著作権管理楽曲に出来ない…。
そうすると得られたはずの報酬をすべて放棄しないといけない…。
まぁ…登録した時点で覚悟しないとダメで、規約でもあるのでそれは仕方ないとしても…

定額制でダウンロードした楽曲は定額制の会員でいるうちは無制限で購入者は使用していいけれど、
退会後、そのダウンロードした作品を新規に利用することは出来ないという規約だったと思うけど…。

それちゃんと責任もって管理出来てるのかな?という…

まぁ…ここの部分はあくまでも想像の域でもあるかもしれないけど。

また、コンピレーションアルバムに申請したら3年間は販売停止出来ないってことなんだけど…申請しただけでそうなる。
コンピレーションに収録されてからならわかるけど、自分もいくつか収録してもらったけど、申請中のまま2年くらい経ってる曲がいくつもあるし…。

それと本来原盤権としてはクリエーターにあるから配信停止希望したら期間はかかっても停止されるべきだけど…
もしかしたら配信停止は出来ず、退会したら報酬も放棄しないといけないみたいなツイートを見かけたような気がする。
これもツイートからの想像なので問い合わせとかした方がいいのかな?とは思うけれども…。
規約に書いてあるのかもですけど…もしそうであるならば、そもそも論ではおかしい話でもある…。

サービス拡充のための資金確保のため?

サービス拡充で海外展開とかいろいろしてくれてありがとうという声も見受けられるし、それはそれで利用側にはいいことかもしれないけど…
もしそのための改定であるなら、それはおかしい。

それは企業努力であるべきで、そのために見方によってはクリエーターの負担を増やすことになってないのか?という疑問がお知らせメールを読んで
自分は感じた。
読解力不足かもしれないけど…。

必要な改定であるなら尚更

これまで書いてきたような疑問みたいなものは改定発表前からも持ってはいたけど、規約に了承して利用しているという
前提であんまりここまでのことは書いてこなかったかもしれないけど…。
今回のはあまりも乱暴な気がして書いてみた。

本当に必要な改定ならすればいいのかもしれないけど、その前に数多くある(かもしれない)クリエーター側からの要望はどれだけ聞いて改善してるのか?
やたら販売網広げましたという話ばかり。
頑張ったら報酬上がります…とか…。
審査体制の強化ってのもお知らせにあったけど、今がどうで今後どう強化するの?って…。
審査結果の詳細開示、ダウンロード数の開示とか本来ならあってもおかしくないことはそのまま、自分たち側にさらに有利な条件に改定するという姿勢にはやはり疑問がある。

権利はクリエーターにあるとはいうけれど、結局今登録している楽曲は登録し続けないと捨てないといけない権利が発生している気もするし。

決して神格化してはいけない

まぁいろいろ書きましたが…個人的には今も大して収益あるわけでもないですし、ダメージはかなりあるけど、
じゃあ全部取り下げたらと考えるとそれで更なる不利益を被るかもしれないのでとりあえずはそのままのつもりですが…

かなり大きなサービスになってきて影響力も結構あると思います。
だからツイッターなんかを見ていたらAudiostockの審査を神格化してる…まぁ、それは言い過ぎだけど、そこに通ること「だけ」を目標にしてる人がいたりしそうで…
それだけは絶対に違うと思うし、Audiostockに通すための作品の作り方になってしまう部分もあると思うので、最初の登竜門みたいな考え方は今のAudiostockでは
辞めた方がいいと思う。

さっき書いた審査結果の内容がもう少し具体的なら別だけど…。

同じ曲を細かく修正しても通らないから根本から見直していって最終的に通ったけど本来違う方向性の曲だったのに…っていう曲が自分でもあるくらいだから。

もちろんモチベーションになってるなら、それでいいだろうけど…。
なんか病んでしまったようなツイートも見かけたりしたし…。

 

ということで…かなり語りましたが…
あとはいつものリンクです。

 

 

関連リンクなど

Audiostock経由で音楽配信しているストアのリンク集(拾える分だけをLinkTree風にページを作ってみました。)

セルフライナーノーツとしてnoteにまとめているマガジン

 

自分が使用しているDAW関連