著作権フリー音楽素材のマーケットプレイス「Tuneforest」に登録してみた。Audiostockとの簡単な比較も。

先日・・・facebookを見てたらタイムラインに広告としてTuneforestといういわゆるストックミュージックの販売サービスのものが出てきた・・・。
今、Audiostockで頑張ってみているけど、基本的にはその後発の類似サービス。

で、ちょっと調べてみると、Audiostockと同じく、商業利用権を販売する形だし、原盤譲渡みたいなのもなく・・・出品素材を他のサービスで独占的に利用許諾をしたり、著作権を譲渡することは禁止っていうことなので、逆に言えば独占許諾でない限り他でもその素材を出品できるっていうことにはなるかな・・・と。
出品素材の他での販売禁止みたいな条文はないので。

これはAudiostockでも同じだと思いますし、実際にAudiostockで販売中の方でこのTuneforestでも同じものを販売している方も見かけました。

なので、ちょっとこちらにも登録してみようと思いやってみて、実際に販売開始までされました。

そのうちの一つがこちら↓

無事に販売開始されたし、少しだけAudiostockとの比較をしてみようかなと思います。

AudiostockとTuneforestの簡単な比較

  Audiostock Tuneforest
サービス開始 2013年 2019年12月
会員登録 無料 無料
販売素材と価格 (税込み)
Tuneforestでは購入ガイドに税抜きで書かれていますが税込みで揃えました。

BGM  1,100円~
効果音  550円
歌    3,300円~
ボイス  550円

BGM   1,100円~5,500円
効果音   110円~550円
ボーカル  1,100円~5,500円
ボイス   110円~550円
販売報酬パーセンテージ 40%~60% 55%
他サービスでの提携販売 あり なし
音楽配信 あり なし
YouTube Content ID登録 あり なし
報酬入金方法 銀行振込 / Kyash 銀行振込
購入者の支払い方法 クレジット他 クレジットのみ
購入者の定額制サービス あり なし
登録音源数 (2021年1月26日時点) 約67万点 約600点 (音源IDのナンバリングを見た概算)

以上がざっくり比較表です。
登録する側からみたサービスとしての明らかな違いの部分が以上のあたりかなぁと思って項目を選んでみました。

Audiostockは長年かけて築き上げたシステムと信頼感、登録作品の圧倒的な数がある

サービス開始の時期を考えたらもちろんそうなんですが、色々積極的に取り組んできているからこそのシステムとしての信頼とかあるだろうし、クリエイターだけではなく使う側の安心感なども得られているのはあるとは思います。定額制サービスや提携サービスなどを積極的に展開していくことで作る側も使う側も便利になっているのも事実ですし、信頼もあるかなと思います。

Tuneforestはまだ1年ちょっとで出来たばかりだし・・・まだまだ知名度含めてないなぁ・・・という感じはあります。

一番は運営があんまり表立って動いているように思えなかったりってのはあります。Twitterアカウントありますが、フォロワー9人くらいだし(^-^;
こういうのはシステム作っておいていても拡がらないし、せめて告知活動とかは積極的にしたほうがいい気がする。
実際に動いているのかどうかわかりづらいサイトの作りでもあって・・・。
一応新規登録されてますし、BGMとかのタグをクリックして楽曲ページ見たら公開日時がわかるのですが、それを見たら今日公開されているものもあるし・・・。

作品数もそうですが、登録者も多分50人くらいかもしれない。それと現在進行形で登録してる人は少ないかもしれない・・・(^-^;
Audiostockでは自分もそうですが販売開始になったらSNSで告知する人がいっぱい居ますが、Tuneforestは一人だけされている方がいる感じですが・・・他は見かけない(^-^;
運営もそうですが、利用側ももっと発信していかないとダメかもしれないなぁ・・・とは思います。

付帯サービスは少ないけれど後発ならでは(?)のメリットも・・・

提携先が沢山あったり、音楽配信にも投入出来たりと色々付帯してくる仕組みがAudiostockには充実していますが、登録する側としてのメリットはTuneforestにもあるかなと思います。

その一つが…

①報酬パーセンテージ

Audiostockでは初期設定が40%。
販売実績が上がっていったり、1ヵ月内での登録楽曲数によって上がったりという成果主義的なところもあって、最高パーセンテージの60%まで行ってる人もいらっしゃるとは思いますが、初期設定が40%っていうのは低いかもなぁっていうのはあります・・・。別の記事に書きましたが通常の音楽配信代行サービスなら少なくてもストアからの入金の半分はあるので・・・。
そこに比べたら成果主義ではなく固定パーセンテージで逆に売れるようになっても55%固定ではあるけれど、初期設定としては低すぎることもないし、今後サービスの成長に伴って変わるかもしれない。それはAudiostockでも状況で変えていく部分もあるかもしれないけど、現時点でのスタートとしては自分自身に顧客がいれば、売れた時の報酬は同じ金額で販売してもTuneforestのほうが率はいい。

②価格設定の自由度

もう一点は価格設定の自由度がTuneforestのほうが少しある。AudiostockだとBGMは1,100円~となっているけど、短い曲は1,100円設定出来るけど、基本的に2,200円か3,300円設定。
上限に関しては成果があがってくるとあげられるようですが・・・。
歌入りの音源は3,300円~でこれも多分売れていくと上限も上がるのかもですが・・・下が3,300円固定・・・なのかな?(間違っていたらすみません)
そして効果音とボイスは550円固定。

それに対して、TuneforestはBGM、ボーカル(歌)が1,100円~5,500円(税込みにしてます)の間で100円ごとに設定可能。効果音とボイスは110円~550円で同じく100円ごとに設定可能。
これも印象とかそれぞれの考えもあると思いますけど、2000円では安いけど3000円では高いって思って2500円にするっていうことが自分で可能なのはいいかもしれないと思います。
実際のところ本当に必要な音源であれば値段が多少高くても買う人は買うし、安くても必要ないと思えば買ってもらえないとは思いますが・・・。

上記の2点はTuneforestのほうがいいかもしれないとは思います。

権利を守る安全性について

基本的な音源の使用規約はほぼ同じだと思いますが、クリエイターの権利を守る仕組みとしてYouTube Content IDがあります・・・。
でも、これが絶対的に守るものかといえばそうではなく、YouTubeでの使用に関しては守られるけど、それ以外では機能しないものではあるし、短いジングルとかになるとContent IDの登録も出来ないので・・・。使う側がYouTubeで使う際にちゃんと正規の音源で権利を侵していないですよっていう証明のためにも使えるメリットはありますし、誰の曲なのかってのもそれでわかったり大きなメリットではあるのですが、ゲームに使ったり・・・ポッドキャストに使ったりっていうのであれば現状どちらでもセキュリティ(?)みたいなものは同じくらいかなぁという気はします。

利便性含めてまだまだだけど、とりあえずやってみます

それ以外では、圧倒的にAudiostockのほうが便利なのは間違いない。登録する側も購入する側も。
サイトでの登録作業も、ガイドがあるのだけど、操作性とかもう少し改善したほうがいいようなところもありますし・・・。
ただ曲につけるタグに関しては多分自由ワードでのタグは現状ではないので、そこに関しては逆にめんどくさくない(笑)
でも説明文をいい感じにしないと登録点数が増えてくるとヒットしないかもしれないので結局は同じだとは思うけど・・・。

現状、自分自身Audiostockでは単曲販売がなく、定額制報酬がメインになってます・・・。だからTuneforestでは定額制もないし単曲購入されないと結局同じなのですが・・・。
とりあえず、色々試すことも含めてやってみようかと思います。

基本はAudiostockで成果を出せるようにしたいですけどね。

でも、同業他社が頑張ることでこういうサービスが活性化されたり、既存サービスもまた更にサービス改善したりっていうのはどんな業界にもあると思うので、今よりはもう少し盛り上がるといいなぁと思います。