ミックス初心者がiZotopeのNeutron3 Advancedのミックスアシスタント(TRACK ENHANCE)をマスタートラックだけで使ってみた。
始めに
去年の今頃、自分でミックスした音源をもう少しでもマシに出来ないかなぁと考えて調べたところ、ボーカル用に「Nectar 3」がよさそうだなぁと…。
その時にちょうどマスタリングのほうの「Ozone 8」も気になってるところでTwitterで友人(めっちゃ才能あるうまい人)に「Ozone 8」を薦められて購入。使ってみたらなんかいい感じにおもい、そこからすっかり”アイゾトピアン化”(笑)したような感じですが、最初に書いたように「ミックスをマシに」というくらいなので、ものすごく下手くそだし何をどういじったらいいのかわからないくらいです。それは後ほどアップするサンプル音源を聞いてみて頂いたらわかると思いますが(^-^;
HOW TO本やHOW TOサイトを見ながら少しずつ、やり始めた頃よりはマシになってきてると思いますが…(マシになってこれか?なんて言われそうですが:汗)
でも、それでもNeutron 3は役に立つと思うし凄いと思います。ミックス初心者や自分みたいに下手な人でも、きっと使えるプラグインだと思うので…恥をかくのも覚悟で使ってみた結果と合わせて書き進めてみたいと思います。
ミックスが下手な自分がサンプルをあげるからこそ参考になるかもしれない
「Neutron 3」を使用した感想をTwitterなどで上げてる方が沢山いらっしゃいます。その中で「時短」になるというのもあったり…。
そして、発売されるといつもこういうプラグインの使い方とか公式以外にHOW TOサイトなども沢山あります。そして自分も参考にしながら触ってみたりしますが…。
その時、やっぱり元々のトラックの素材がしっかりしてるからこそ「時短」になったり効果的だったりなんじゃないか?っていう思いはあります。
実際はそういう面もあると思いますし、最終的にはそういうところに行きつかなきゃ本当にいいものにならないのかもしれません。
でも…です。それだといつまでもこういうプラグイン使えない…ってなっちゃう。中にはまさにそんなプラグインもあるのだろうと思いますが、そこまで行かなくても使い方はあるし、きっと手に入れて役に立たないことはないし、試行錯誤もしやすいプラグインなんじゃないかな…と。
そんなことを思って今回、記事に書こうと思いました。前置きが長かったですが、次からがその使った結果である本題になります。
Neutron 3を手に入れる前に作業したデータを使ってマスタートラックだけに挿してみました。
使用しているDAWはCubase Elements 9です。そのマスタートラックのインサート状態が↑となります。
既にNeutron 3を挿した状態になっていますが、これを切った状態でミックスダウンしたサンプル音源がこちらになります。
後でもう一回サンプルは並べたいと思います。
Mix AssistantのTRACK ENHANCEを使ってみました。
HOW TOサイトは色々あると思うのですが、一応手順として…
Neutron 3の画面を出してMix Assistantをクリックしたら次の画面が出て来ます。
BALANCEのほうはマスターだけに挿したのでは意味がない機能です。今回はその話ではないのでもちろんTRACK ENHANCEを選びNextボタンを押します。
取りあえずこの形で…。Instrumentは自動判断の「Auto-detect」にしました。マスターなのでドラムもその他の楽器もボーカルも入ってくるので。
StyleはWarmが暖かいサウンド、Balancedがバランスのよいサウンド、Up Frontは前に出るサウンド…ってどこかのHOW TOサイトで見ました(^-^;
Intensityはかかり具合だそうです。そしてまたNextを押します。
こんな画面になるので、楽曲を再生します。ミックスバランスのほうは曲を頭から最後まで流さなきゃダメですがこちらは多分一番調整したい個所でいいんじゃないかな?
Ozoneは一番音が大きいところだったと思うのですが、もしかしたらそういうところを流したほうがいいのかもしれません。
そして再生されたら次のような画面になって解析→調節に入ります。
↓
解析し終わったらこの画面になります。途中で音が変わって行くさまも聞けます…。エンジニアさんが再生しながら色々いじってる感じを待ってる状態に近いのかな。これ…滅茶苦茶早いけど(笑)
そしてこれでよかったAcceptを押せばとりあえず調節終了になります。マルに囲まれたバツをクリックしたらキャンセルになるのかな?でもそこまでに調節した分はそのまま残ったような…。完全に元に戻すにはリセットするか、一旦プラグイン外すか…だと思います。
これで出来上がったサンプルがこちらです…(汗)
Neutornさんは悪くないんや…自分の腕が悪いんや…。あくまでもこんな感じで自動で変えてくれるっていうのを示してます。それは上手なミックスだけではなくこんなミックスでも変わるんだよ…っていう参考です。(超言い訳:汗)
でも、そう考えるとこれがちゃんとした音になるようにミックスのほうを少しずついじってみたら勉強になるんじゃないか?ととりあえず前向きに書いておきます(笑)
プリセットも沢山あるのでこっちを使ってみた
AIさんに任せず…プリセットに任せてみよう(笑) AIさんやりすぎや、そうちゃうねんっていう場合にプリセットを試してみたらいいんじゃないか・・・と。
もう一回Neutronに戻って、さっき押したMix Assistantの右側の三本線を押したら左側にプリセットを選べるようになってます。
その中のカテゴリーにMix Busっていうのがあって、左の▼をクリックしたらさらに細かく出て来ます。Mix Busってあるから…Mix用のプリセットなんだと思う。
そして再生しながらこれを選んでいくとプリセットが適用されて音が変わって行くので好みの音に近いのがあればそれを選べばよいと思います。
そしてその中で今回は変化がわかりやすいかも…っていうのもあって「Balanced Bus Control」っていうやつを選んでみました。
それを当てはめたサンプル音源はこちら
・・・そやから…Neutronさんは悪うないんや…(^-^;
以下同文(笑)
EQとかいじったらどんな音源でも雰囲気変わるやろうからあたりまえやろ?って…多分、上手な人、詳しい人は思うと思うんです。でも何をどういじっていいかわからないからこそ役に立つっていう感じかなぁ…。書きたいことは。自分がそうですし…(^-^;
そして…サンプル並べてみました。
Neutron未使用のサンプル
Mix Assistant (TRACK ENHANCE)を使用したサンプル
プリセットを使用したサンプル
こうやってサンプルを並べることで、改めて冒険記事になっていますが(^-^;
でも、同じくらいに苦手、下手な人への参考になれば幸いです。がんばろ…。
このミックスアシスタントはAdvancedのみの機能のようなので…TRACK ENHANCEもかな?もしそうじゃなくても、ミックスバランスをAIで調節してくれる機能のほうはAdvancedのみなのですが、これは間違いなく勉強になると思います。AIで整えた後に少し違うかな?って思うバランスは自分で変えていけばいいので…。
定価だとそこそこしたりしますけど…。iZotopeさんは結構頻繁に買いやすいセールを組んでる印象があるので急ぎではない場合はそのタイミングでもいいかなと思いますが、この機能でこの金額はかなりお買い得なようです…。
ちなみに自分はOzone 8とかNectar 3持ってたのでクロスグレード版を購入しましたが、その時もセールをやっていてかなりお得に購入出来ました。
Ozone 8自体もセールをやっていて、スタンダードを購入したんですがその時は半額くらいになってました。
最後に番外編・・・Neutron 3 Controller エラーが出て動かなかった…。
Neutron 3を買ったときにはすぐに使ってみて問題なかったんですけど、その後3.1にアップデートしてからまだ使ってなかったのですが…
作業しようとして使ってみたらこんな画面が
真っ白(^-^;
で・・・試しにNeutronのコンプレッサーだけを挿してみたら
デモ?…になって使えない(^-^;
で、どうしようって思ってTwitterでつぶやいたらアイゾトープの公式アカウントさんが「グラフィックの問題かも…」ってことで購入店に聞いてみて下さいとリプライをくださいました。
なので、連絡する前にグラフィックボードのドライバーをアップデートしてみたりしたけどダメで…。他に「Neutorn Controllerのエラー」みたいなアテンションも出たりしたので、もう一回調べたら、iZotopeの日本代理店さんのタックシステムさんのHPにこういうのがありました。
(↑2020/5/20リンク切れ確認)
現在の日本代理店のMedia IntegrationのHPはこちら↓
自分もアカウントが日本語になってるしそのせいかもしれないけど、その他のiZotopeのプラグインは動くので、日本語が理由以外でもエラーが出てる報告があるみたいっていうことで3.0に戻したら無事に動きました(^-^)
【2019/10/27追記】
上記のエラーでその後、”One Drive”との同期が原因でエラーが出るという報告があり、
(Twitterでアイゾトープさんのアカウントからこちらを拝見しましたのでリンクさせて頂きます。)
それを元に作業してみたらエラーが解消したという報告もみたので、自分も改めて3.1にアップデートしてみました…が、エラーは治らず…。
結局、自分の場合はユーザーフォルダ―が日本語のためにエラーが出てたみたいです(^-^;
よく色んなもので、それでエラーが出るという報告があるんですが、これまではぶち当たったことがなく…変更方法もわからず…で放っておいたのですが…。
色々調べて、レジストリの変更とかいるみたいで、バックアップ作業とかしないと危険ですが…とりあえずやってみました。
参照したサイトはこちら
こちらの手順2を参照して。
そしたら、エラーは解消されました。One Driveのほうは同期していても大丈夫みたいです・・・自分の場合は。
全体的な不具合としてはOUTLOOKでメールが受信できなくなって…登録していたメールアドレスのアカウントを削除して登録しなおす作業は必要でしたが、今のところそれ以外は問題ない感じです。
ディスカッション
コメント一覧
いまさらだけど、Neutronはマスターじゃなくて一個一個のインストゥルメンタルに刺すんじゃないの…?
インストゥルメンタルトラックに挿してそれぞれを調整するのが基本なんだと思います。
ただ記事に書いてあるようにMix Busというプリセットもありますし、2mixの音源でも音源全体に対してですけど調整できるのかなという実験的な記事でもありますし、その後自分で実際に使う場合には、勿論各インストゥルメンタルトラックにも挿していますが、ドラムのグループトラック(?)全体にも使ったり、マスターにも入れたりして使ってます。それぞれトラックで個別にコンプレッサーとかEQとか調節するのと似たようなイメージではないかと思っています。CubaseのVSTではEQのフォルダ?にNuetronはインストールされているみたいですし。
全トラックにRelayを挿してからじゃないと意味ないですよ…
以前も似たようなコメントを頂いていますが、この記事はミックスバランスをとるのにアシスタントのAI機能を使用するという意図の記事ではなく、それに関しては別記事で書いています。
NEUTRONのTRACK ENHANCE機能をマスターに挿して使ってみたという話で、AIを使用しなくてもプリセットにミックス用のプリセットもあるので、それを使うのも手ですし、最近はプリセットで使用するほうが多いですね。